アンバサダーとは、該当の商品やサービスのファンです。
アンバサダー(Ambassador)とは「大使」という意味ではありますが、アンバサダーマーケティングとは「エバンジェリスト」と呼ばれる熱狂的なファンのことであったり、
「ロイヤルカスタマー」という存在と似たような意味で使われます。

アンバサダーとインフルエンサーの違い

よく頂く質問として、
「アンバサダーとインフルエンサーの違いってなんですか?」
と言うものがあります。

アンバサダーは、本人がその商品やサービスのファンで、誰かにおすすめしたいと思っている人を影響力の大小関係なくアンバサダーと呼べます。
インフルエンサーというのはフォロワー数が多いなど、一般的に周囲への影響力が大きい人を指します。

【アンバサダーマーケティング】
商品やサービスに対する熱量を持っている。
その熱量を伴った「質」を担保する。

【インフルエンサーマーケティング】
インフルエンサーは「量」を担保する。

 

アンバサダーマーケティングの事例

例えば、請求書発行サービスのmisocaのアンバサダー制度があります。
misocaは、フリーランスや中小企業向けのオンライン請求書作成サービスです。

熱心なユーザーをアンバサダーとして任命し、一緒にLINEスタンプを作ったり、サービスの機能拡張を進めたりしています。

アンバサダーマーケティングのメリット

①自社商品のポジティブなPRとしてユーザーを活用できる
アンバサダー起用により、中長期的にポジティブな情報配信を行えるユーザーを確保できるため、
お金をもらって拡散するインフルエンサーと違い、信頼がちゃんとそのアンバサダーにある場合、効率的に確度の高いユーザーを取り込むことが出来るようになります。

また、アンバサダーの口コミから自社のファンをまた育成でき、新たなユーザーにもアプローチできます。

②自社にとって有益なフィードバックをしてくれるユーザーを確保できる
自社商品のフィードバックをもらえることもアンバサダーマーケティングの特徴です。
自社に対して熱量があるため、意見をしっかりと言ってくれたり、改善案をより真剣にもらえます。

③Web施策へのプラスの効果が見込める
アンバサダーマーケティングを行うことによって、口コミやタグ付け投稿によるWebサイトや自社のSNSへの流入増加がありえます。

その口コミを見た他のユーザーの興味や自社製品に対する情報を得るためWebサイトへの訪問が期待されます。

アンバサダーマーケティング成功のための4つの人選びポイント

どのような基準でアンバサダーを選定すればいいのでしょうか?
いくつかご紹介します。

SNSアカウントのフォロワー数

アンバサダー候補者のSNSアカウントのフォロワー数が多ければ多いほど、多くの人に情報を届けることができます。
いくら熱量のある人が応募してきてくれても、フォロワーが10人しかいなければ影響力が低いです。

もちろんインフルエンサーほどいなくても構いませんが、
アンバサダーマーケティングを行うならば、ある程度フォロワー数を持った候補者を選びます。

エンゲージメント率が高い

エンゲージメント率とは、投稿に対する反応率のことです。

例えば、
フォロワーが5万人いて「いいね」が平均50つく人(反応率:0.1%)
フォロワーが1万人いて「いいね」が平均1,000つく人(反応率:10%)
前者の方が確かに、多くの人に見てもらうことができますが、反応率が低いため、エンゲージメントが低いと判断できます。

アンバサダーマーケティングの観点ですと、
より質の高いユーザーに届けたいため、後者を選ぶ方がよいです。

投稿で受けているコメントの質が良い

その人の普段の投稿に対して、もらっているコメントの質が良いことも大事です。

普段の投稿についているコメントがポジティブであったり、より深い内容を聞いていたりするコメントの場合は、質が高いと言えます。
さらに、そのコメントに対して丁寧に回答している人なら、より信頼できるアンバサダーになりえます。

投稿画像や動画が自社製品とマッチしているか

例えフォロワー数やエンゲージメント率が高くても、自社の商品やサービスとアンバサダーの属性やターゲットが合わなければ、投稿をしてもらってもフォロワーの心には響きません。
アンバサダー候補者と自社商品の親和性が良いか必ず確認しましょう。